【Bastard Box】

CAREER SUICIDE JAPAN TOUR直前メールインタヴュー!!

 ひょんな事からカナダのハードコアパンクバンドCAREER SUICIDEのヴォーカリストであるマーチンとメールで連絡取り合うようになって早一ヶ月・・・。
サッポロBeerが大好物だという飲んだくれの彼はかなりナイスガイで、インタヴューも快く引き受けてくれた。ギャランティー(not ギャランドゥー)として日本ツアーの時に日本のBeerを何種類かあげる事になった。
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NEW 12inch EP“INVISIBLE EYES”間もなく発売!!

以下の文章は、
●インタヴュアー(俺)
●Martin Farkas(CAREER SUICIDEのヴォーカリスト)
となっております。

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●まず、CAREER SUICIDEのインタビューをさせて頂く機会を与えて下さった事を本当に感謝しています。
CAREER SUICIDEの現在のメンバーとそのパートを教えて下さい。良ければ、各メンバーの簡単なプロフィールと今までやってきたバンドの経歴についても教えて頂けますか?


●Martin:
CAREER SUICIDEの現在のラインナップは以下の通りだよ。

Guitar: Jonah Falco
Vocals: Martin Farkas
Bass: Matthew Miller
Drums: Jesse Parker

僕らのバンドヒストリーは特にそんな面白いもんじゃないよ。
Jonah、Jesse、Martinの3人は90年代の終わりにBored of Educationというバンドで一緒にプレイしていたんだ。
Jonahの脱退の後、バンドは改名してFuck Jonahとして知られるようになったんだ。

●CAREER SUICIDEの結成の経緯を教えて欲しいんだけど

●Martin:
結局、残ったメンバーの二人(JesseとMartin)でFuck JonahをCAREER SUICIDEと改名して、そこからCAREER SUICIDEはスタートしたんだよ。
6カ月カナダの西海岸に住んだ後に、僕はトロントに戻ったんだ。
そして、僕とJonahはバンドに再び加わった。
この頃は、単発のGIGをやったぐらいで、一度もレコーディングしてないし、本気で曲作りに励んだワケでもなかったよ。
数週間のバンド練習と何本かのライブの後に、最初のデモテープを作ったんだ。
CAREER SUICIDEの本当の誕生はこの瞬間とも言えるな。

●僕が初めてCAREER SUICIDEの名前を目にした時、カナダのFucked Upのメンバーが在籍していると、日本のレコード屋のサイトに紹介されていたんだけど、Fuck JonahってのはFucked Upの事ですかい?
それとも全く別のバンド?


●Martin:
いやいや、Fucked UpとCAREER SUICIDEは全く別のバンドだよ。
両者には何の繋がりもないよ。

●ええっ!?(驚) じゃあFucked Upと君達は全くもって無関係って事なのかい?
つまり間違った情報が日本のレコード屋に流れているって事?
僕も君からその話を聞くまでCAREER SUICIDEはFucked Upの元メンバーが結成したバンドだと思ってたよ。


●Martin:
いや・・・。その情報はあながち嘘じゃないけどね。少しだけ本当の話だ。
Fucked UpはCAREER SUICIDEの結成のおよそ半年前に結成された。
僕らが以前やっていたBored of EducationはFucked Upの二回目のSHOWにおいて再結成ライブを行ったんだ。
CAREER SUICIDEでギターを弾いてるJonahは、Fucked Upでドラムを叩いていたんだ。
両者の間の繋がりはそれだけだね。つまり、Fuck JonahはFucked Upじゃないって事だ。

●Fuck Jonahって名前にしたのは、JonahがBored of Educationを脱退した事への当て付けみたいなもんだったの?(笑)

●Martin:
ハハハ(笑) 確かにそうだね。Jonahが二ヶ月の休暇で旅行を楽しんでる間も僕らはライブをやりたかったからさ、冗談でバンド名をFuck Jonahにしたんだよ!

●主にCAREER SUICIDEで曲を作っているのは誰なんだい?

●Martin:
曲はほぼ完全にギターのJonahが作ってるんだ。最終的には皆でそれを仕上げる形を取っているよ。歌詞とヴォーカルは僕が担当してる。
スタジオで録音するようになって以来、CAREER SUICIDEのラインアップは僕とJonah以外は全く不安定なんだ。カナダのDeranged Recordsからリリースされた最初のシングル「SARS ep」に至っては全ての楽器の演奏をJonahが担当したしね。

●僕はハードコアパンクにとって一番重要な要素は“初期衝動”だと思っています。
CAREER SUICIDEの音楽はその“初期衝動”に溢れていて、とてもカッコいいと思うよ。その一方、CAREER SUICIDEの楽曲はとても緻密で、凝った側面もありますね。ハードコア以外では、どんなジャンルの音楽を聴かれますか?


●Martin:
僕らが聴いている音楽は多岐に渡るよ。色んな音楽を聴いているんだ。
PUNKやハードコアが明らかに大好きなジャンルである事は確かだな!
しかし、一方で僕らは50年代や60年代のロックンロールにもとても興味があるんだよ。60年代のガレージパンクシーンとかね♪
時に一部の70年代のよりヘヴィなロックにも影響を受ける事さえあるし。
ギターのJonahの両親は共にプロのジャズミュージシャンなんだよ。
そして、ジャズとクラシック音楽を聞くように躾けられた事は曲作りに影響を与えているかもしれないね。 僕はハードコアパンク以外のジャンルの音に最も強い影響を与えられていて、それがハードコアパンクの根っ子になってるんじゃないかと思ってるよ。
70年代半ばに誕生したパンクがハードコアの礎になっただろ。
Ramones、Dead Boys、Stimulators、The Madなどのニューヨークのシーンから、Angry Samoans、The Lewd、The Weirdos、The Zerosなどのカリフォルニアのシーンのバンド達に影響を受けたし、またアメリカ以外の国のバンドからも影響も受けたね。
The Kidsなどのヨーロッパのバンド、The Stalinなどの日本のバンド、オーストラリアだったらRadio Birdmanなんかが大好きだしね♪

●それはとっても嬉しいですわ!僕もRadio Birdman大好きなんで!Murder City Night~♪
やっぱりガレージパンクからの影響があったんだね。物凄く納得できたよ。


●Martin:
ありがとう♪僕らはガレージパンクやオーストラリアのパンク、パワーポップ大好きなんだよ。

●数年前にはバンダナスラッシュリヴァイバルなどもあり、スラッシュ/ハードコアのバンドが多くなってきたと感じます。
特にアメリカではそのような傾向が見られる気がします。
CAREER SUICIDEはスラッシュと言うよりは、純粋な80’s USHCからの影響が強いように思われますが、特に影響を受けたバンドがあれば教えて下さい。やっぱり、カナダのバンドからの影響が強いですか?


●Martin:
僕が思うに、“バンダナスラッシュリヴァイバル”ってのはWxHxNx?によるジョークとして始まったんじゃないかな?
彼らもまさかこんなギミックみたいに流行るとは思ってなかったんじゃない?
僕はそう信じてるよ。
遂にはバンド達が特定の音楽をプレーするだけでなく、“バンダナスラッシュ”の写真を完成させる為にフランネルシャツとバンダナを身に着けなければならなくなったわけだ(苦笑)。
僕はこれらの事が少し馬鹿らしい事だと思ったんだよね。
CAREER SUICIDEは確かに特定のバンドに影響を受ける事があるけど、
“カッコよく見える”からそうしているワケじゃないんだ。
僕らはハードコアパンクが今までにプレイされてきた中で最も偉大なスタイルだと感じ、自分達が最も好む音楽のジャンルだからやっているんだよ。
また、僕らのやっている音楽がリスナーにとってただのコピーや焼き直しのように聞こえないことを願っているよ…。
僕らにはハードコアからの明確な影響があるのを認めているし、それは嬉しい事だけど、同時に僕らの楽曲に関してオリジナルなものがあると信じているよ。
カナダのバンドからの影響に関して言うと、カナダのクラシックなパンクバンドの音源を見付けるのはとても困難な事なんだ。
残念な事ですがカナダのパンクシーンの絶頂期は20年前に終わっているね。その時代のシーンのメンバーはすぐに姿を消してしまった。
その年代のパンクのレコードは他の国と同じようにカナダでも見付けるのが困難だね。
それにも関わらず、僕らのお気に入りはThe Subhumans、Genetic Control、Pointed Sticks、Dishrags、Sons of Ishmael、Viletones、Teenage Head、Youth Youth Youthなどだよ。

●では、次にあなたたちの地元であるカナダのシーンについてお聞きします。現在のカナダのPUNKシーンはどんな感じですか?特にヴァンクーヴァーのシーンについて教えて下さい。

●Martin:
ヴァンクーヴァーのパンクシーンは初期パンクムーブメントの頃から驚くほど栄えていたよ。
70年代後期から80年代初期にかけてのバンド、D.O.A.やThe Subhumans、Dishragsなどはとてもカッコいいぜ。この時期のヴァンクーヴァーのコンピレーションには最高なものがいくつかあるんだ。残念ながらクロスオーヴァーの時期の数年間を除いて、これらの遺産はほぼ完全に止まってしまったんだけどね。
気に入ってる音源はいくつかあるんだけど、ここ10年から15年にかけてヴァンクーヴァーで覚えておく価値のあるバンドが出てきてないように思うんだ。
Hong Kong BlondeというバンドのUgly Pop recordsからリリースされた7inchはとても カッコ良かったね♪
このバンドは小さなシーンを開拓して他のバンドを奮い立たせているんじゃないかな。
うまくいけば、まもなく再びカナダからすばらしいバンドが出てくるだろうよ。

●今回の日本ツアーについてなんですが、僕が聞いた話では日本のバンドが招聘したワケではなく、自主的に日本ツアーを敢行するそうですね。
日本ツアーに至る経緯を教えて下さい。


●Martin:
ハハハ!僕らは日本のバンドが海外のバンドを招聘するという慣習を全く意識していたわけじゃないんだよ。
自分達でツアーをブッキングし始めた後になってそれを知ったんだ。
もし君がバンドをやっているとして、新しい町でライブをやりたいと思ったならアメリカ北部ではその慣習が正反対なものである事が多いので、バンドはいくつかのコンタクトを取って、それからライブができるように求めなければならないんだ。
いったん日本の慣習を学んでから、僕は無理強いしたり、でしゃばらないようにとても注意深くなった。僕は、誰かが僕たちにプレーして欲しいと思ってくれている都市でプレーするだけであって、僕らがその町に行った事でその人達が嬉しく思ってくれるのを確信するようになりたかったんだよ。
多くの日本人の人々から多大な援助を受けたよ。そして、認めなければならないけど、僕が一度も行ったことのない世界の一部で自主的にツアーをブッキングするのがかなり難しい事なんだけど、一週間もフルでツアーする機会が現在ある事に非常に感謝しているよ。
あとは、誰も僕らが招待状を待たなかった事に怒っていないことを願っています。

●去年の夏にヨーロッパツアーを行ったそうですが、それも自分たちでブッキングしたんですか?

●Martin:
ヨーロッパツアーは自分達でブッキングしたワケじゃないよ。僕らの最初のシングルのリリース元でもあるKangaroo recordsのHenkがやってくれたんだ。彼がツアーの準備をしてくれて、さらにバンも貸してくれた。僕らの友達のRonaldが運転手を務めてくれたよ。

●バンドとして日本に来るのは初めてですよね?メンバーの中で日本に行った事がある方はいますか?

●Martin:
CAREER SUICIDEのメンバーは誰も日本やその他アジア諸国に行った事がないよ。
僕らみんな、日本へ行くのがとても楽しみなんだ。
僕らは日本の音楽や芸術や映画の大ファンだし、やっと念願の日本に行く事が出来るって感じだね♪

●日本でライブをする事を不安に感じたりしますか?また、日本ツアーで一番楽しみにしている事はなんですか?

●Martin:
今まで行った事のあるどんな国とも全く似ていない新しい国である事を楽しみにしているよ。
初めて出会う人達や知らないバンドを観る事に興奮しているね。
去年の夏にアメリカで4回共演したFORWARDとまた共演出来るのが嬉しいね。
あとは、そうだな。正真正銘モノホンの日本料理と日本のBeerが楽しみだな、ハハハ!

●日本のバンドで好きなバンドはいますか?

●Martin:
僕らは多くの日本のバンドのファンだよ♪
いくつか挙げると、The Stalin,Execute,Gai,Lip Cream,Gauze,Outo,Deathside,Swankys,Systematic Death,Comesなどかな。
あとForward,Teengenerate,Nightmare,DSB,Total Fury,Slight Slappers,Exhale,Kruwの大ファンだよ!
不運な事にアメリカ北部では日本のバンドはわずかしか聴く事が出来ないんだ。
3月のツアーで沢山のカッコいいバンドと共演できる事を楽しみにしてるよ!

●大阪の狂撃(Kruw)や山梨のExhaleの名前まで出て来るとは思ってもみませんでした。
最近の日本のバンドまでよくチェックしてますね~。あなたはラジオのDJをしているそうですが、日本のバンドのレコードはカナダでも手に入り易いですか?


●Martin:
その通り!僕はトロントで“Equalizing×Distort”というラジオ番組のDJをやっているんだ。幸運な事にいくつかのプロモーション用のレコードが手に入り、オブスキュアなバンドを知る事ができたんだ。
トロントのレコードショップは最新のリリース物に弱いんだよ。だから、別の困難なやり方で日本のハードコアパンクのレコードを見つけるんだ。
いつも僕は最新のバンドを雑誌やインターネットでチェックしてるよ。そして気になったものがあれば、直接日本からオーダーしたり、アメリカのディストリビューターを通して購入するんだ。

●今後のCAREER SUICIDEのリリースについてお聞きします。
FERAL WARD RECORDSから12inchが、日本のSpeed State recordsとカナダのSlasher recordsからそれぞれ日本盤と海外盤の7inchがリリースされると聞いたんですが、7inchの内容は日本盤と海外盤どちらも同じものですか?


●Martin:
Speed State recordsから2年程前に日本でのリリースの話を持ち掛けられたんだ。
日本へ行く事と日本のレーベルからリリースする事ができると期待して僕らは興奮していたんだ。だけど、不運なことに僕達とコンタクトを取っていたSpeed Stateの人はブラジルへ移り住んだみたいで、もうSpeed Stateで働いてないみたいなんだ。そして、レコードのリリースの話は無くなったんだよ。
僕らの新しい7インチシングル“Signals”はカナダのSlasher Recordsからリリースされているよ。オランダのEven Worse recordsからもヨーロッパ向けの特別限定プレスがリリースされているんだ。ヨーロッパ版はピクチャーディスクになってるよ。
Feral Ward recordsからリリースされる12インチEP“Invisible Eyes”の日本ツアー用スペシャルエディションもあるんだよ。特別なアートワークで日本語対訳された歌詞もついてるよ。通常版は3月の終わりか4月の頭にリリースされる予定だよ。
あと、“SARS EP”のカリフォルニアツアー用ボックスってのを2004年の8月の西海岸ツアーの時に作ったんだけど、同じように日本に持って行くよ

●バンドが持つアティテュードなどあれば教えて下さい。あなたにとってPUNKとは何であるかといった内容でも構いません。

●Martin:
僕が思うに、CAREER SUICIDEのメンバーのパンクに関わる理由は皆それぞれ異なったものじゃないかな。
僕の場合は、パンクのコミュニティがとても大好きなんだよ。 僕はツアーで世界を旅行して回って、新しい人々に会うことができて楽しい時間を過ごすんだ。僕らがやっている音楽と他の人々の音楽が互いにインスピレーションを引き起こす事に興奮しています。僕の人生の中でパンクは12年以上に渡り今もとてもポジティヴなものなんだ。そして、それが死ぬまで自分の一部であることを願っているよ。

●最後に日本のファンにメッセージをどうぞ!

●Martin:
CAREER SUICIDEはとても興奮しているよ。日本に行くことが出来るなんて本当に感謝してる。昔からの友達に会うのも楽しみだし、3月のツアーで新しい友達を作るのもとても楽しみだよ。僕らはライブで色んな人に会うのが嬉しいよ。
だから、ライブに来た時は「ハロー!」って声を掛けてくれよ!
あとはそうだな・・・。ヨッパラエ !!!(yopparae!!!)、ハハハ(笑)。

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by bastardbox | 2005-03-16 16:36 | 特攻(ぶっこみ)Interview!